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名古屋の串カツは立ち食いが基本だ。だから会社の引け時には人気店の前には、写真のような人だかりができる。串カツ屋はたいてい2~3軒は店を並べて商売をしているので、隣のすいている店へカメラを向けると、「ダメだよ、撮っちゃ」とカリカリきている。隣の人気がよほど妬ましいらしい。

さて名古屋式の串カツは関東のように肉と肉の間にネギがはさまってる、なんてことは金輪際ない。あくまでも豚+串+衣=串カツという、シンプルなチャートが貫徹している。しかもそこには次のような、正しいマナーが存在するのだ。

1)キャベツは食べ放題。なくなったら注文してね。
2)キャベツも串カツも、ぜ~んぶバットのソースにつけてね。
3)キャベツは食べ終わった串に刺して食べてね。
4)ソースの2度づけはダメよ。一度口に入ったものはバッチイでしょ。
蛇足だが、バットとはアルマイト製の四角いお皿で、寒天を固めたりフライの衣をつけるための調理用具である。

これを名古屋名物と言わずに何としょう。だが驚くべきことに、大阪の串カツもルールや形態は名古屋式とほとんど同らしい。一度味噌マガのファンクラブで、大阪の串カツ食い較べツアーでもやりますか。