【二月句会】 平成七年二十五日
(於・ドンチャン)


●最高点句
 春の闇一切承知塀の猫 辛子
●高点句
  余寒なほ被災の町に便りする 吐色
  往きし日の悔いなく青き踏みにけり 美水流
  春風を纏ひし猫の身軽かな 臥猫
  大いらか椿の似合う寺なりし
  春菊を入れるが速し婆の箸 七変化
  ワープロのタンゴでたたく春の昼 七変化
  梅林をくぐりて吾子の戻りけり 美水流
  一面の菜の花撮りしやこのあたり 飲水
  侠客の墓を抱きたる紅白梅