ヒコーキ&プラモデル&カメラ少年だった頃の作品 (モデルアート誌1968.12)

■飛行機+模型+写真=趣味の結晶
プラモデルをアートとして捉えた模型雑誌「モデルアート」が創刊され、読者作品を募集していたので写真を送ってみた。すると即採用され、1969(昭和44年)新年号に見開きグラビアページで紹介された。タイトルは「脇田久仁博プラ模型作品集」。読者投稿がこのような扱いで掲載されるのは初めてのことで、びっくりした。と同時に大喜びで、本屋で発売日に何冊も買い込んで周囲に見せて回り自慢した。
誌面での大きな扱いや、模型を実機のような雰囲気で捉えた写真などから、読者はベテランの作品と思っていたようだが、当時19歳(投稿時点では18歳)である。プラモデル製作、写真撮影、現像にいたるまで、すべて自分の手によるものだ。
しかし、出版社からは、掲載の連絡や稿料はもとより、掲載誌さえ送られてこなかった。やはり少年だからと甘く見られたのだろうか。
この後も、モデルアート、航空ファンなどに、脇田久仁博の作者名入りで投稿作品がが数多く掲載された。100mm長焦点レンズで遠近感を工夫し、その飛行機の特徴的なアングルから実機のような視点で撮影するスタイルは、当方が定着させたものと自負している。1970年代半ば(つまり20代半ば)まで、飛行機と模型作りは写真と並んだ趣味の中心だった。
余談ながら、この本をプレゼントしたガールフレンドは、今でも保管していてくれるらしい…青春の記念碑に感謝。(脇田久仁博へのメール
2002.5.23

【模型の撮影機材】
トプコンRE−2黒 REトプコール100mmF2.8+クローズアップレンズ0


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