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「インターネット・アド・ブレーンズって、ちょっとカッコ良すぎない?」そういったのはシイタケだった。メンバーは皆無言だったが、約半数の顔には「その通り!」とはっきり書いてある。意気込んでいた私の頭の中は真っ白になった。

1週間後の会議でタイトルは「味噌煮込みマガジン」にすんなり決まった。メンバーのうちの4人が「ういろマグ」という怪しげなグループに入っていたことも、この決定には有利だったかも知れない。提案者としては特に深い思い入れはないが、強いていえば「大手企業のページにには載らない、普段着の名古屋を」との思いを込めたつもりだ。

ところがこの方針は思わぬ誤解を呼び、味噌マガがメジャーになるにつれて「スポンサーはうどん屋さんですか」とか「オンラインで出前が頼めるのかい」なんてたずねられる機会が増えてきた。私たちは断じて製麺組合の回し者などではないが、いまさらタイトルを変更するつもりもないので、ここに発刊の主旨について簡単に触れておく。


1)名古屋発・世界行きの情報マガジン
編集方針は「とにかく面白いこと」と「自主独立であること」。
何が面白いかはメンバーの判断によるので、人が変われば方針も変わるという極めて節操のないものだが、特定の企業や団体のプレッシャーに屈することだけは断じてない。従ってスポンサーもいない。

2)インターネットの実験場
味噌マガのメンバーには広告屋が多い。この業界ではDTPが常識だが、最終出力はあくまでも紙で、ディスプレイそのものが媒体になる機会は少なく、そのノウハウも確立されていない。よし、それなら俺たちが、そのスタンダードを作ってやろうじゃん。

3)クリエーターの発掘と教育の場
などと書くと気恥ずかしいが、そんな偉そうなものではない。我こそはと思う人がいたら、ぜひ協力してください。一緒に面白い紙面を作っていきましょう。まずは客分になり、味噌マガ調査員の証明書を受け取ってください。ただしギャラはいっさい出ません。

文責/味噌煮込みマガジン編集長・味噌こと平子彰(2002.8.2.永眠されました)


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