司馬専太郎エッセイ12
画家ジェフ・ウッドガーさんの巻


■画家ジェフ・ウッドガーさん
ドクターの所属するクラブの一つに,楽描会があります。これは,「らくがき」会と称するお絵書きグループです。誰かは,読み間違えて「楽猫会」としたものですから,猫好きの会ですね。いいですねなどとメールを頂く時もあるので,わざわざふりがなをつけなくてはいけません。ところで,絵は小学校時代アパートの2階に住んでいた教育大学の磯谷(いそがい)先生から手ほどきを受け,
シアトル留学時代に,大学の周りをスケッチしたり,日本にかえってからお堀の周りで写生したりしていましたが,5〜6年前に,オーストラリアのジェフ・ウッドガーさん(35才独身)について油絵を習い始め,展覧会にも出す様になりました。ジェフさんは,たまたま国際センターの掲示板に,「絵,教えます1500円/時間」と,してあったので,連絡すると,「英語しかしゃべれませんが,絵はプロフェッショナルなので喜んで教えます」とのこと。さっそく鹿子殿にあるアトリエに来て下さいとのことで,行くと,狐狸庵風の古ぼけた家に,キャンバスをひろげて風景画を製作中でした。オーストラリアではベンディゴ美術館の学芸補助員をしていたとのことです。かれはその後一度ロンドンや,カナダ,アメリカなどで風景画の勉強をして,今年の3月に再来日して,40もの絵を製作する条件で日本の画廊から雇われて,いま津島に住んででせっせと製作中です。さて,最初の来日の時には,1年ほどしてから久屋大通りにあった「ぎゃるりみしま」というところで,個展を開きました。95年のことです。「みしま」は,多治見の開業医の奥さん三島さんの所有する画廊で,チャリチィーならタダで貸しますとのことだったので「腎移植チャリティー,ならびに腎不全患者をはげます会」の一環として企画しました。そこでジェフさんは,画廊中の壁を赤い布で被って,まず雰囲気づくりを行って,ミレーやコローで代表されるバルビゾン派の風景画を何点か飾り,売り上げの半分をチャリティーで寄付してくれました。
楽描会は,たまたまそのジェフさんの展覧会のとき僕の作品も出しておいたのですが,それが丸善関係者の目に止まって,楽描会の結成時に仲間に入れてもらったのがきっかけです。
ジェフさんは,その後静岡や京都で個展をひらいていましたが,この時に活躍したのが,僕の古い日産ブルーバードステーションワゴンでした。この車はジェフさんがオーストラリアに一旦帰る時,外国人にわたりそうになりましたが,
いわゆる放置車両になりかねなかったのでやむなく廃棄処分となりました。
ジェフさんの住んでいた鹿子殿の狐狸庵は,よく「ムカデ」が出没して,ジェフさんのお腹の上をはっていたので,ジェフさんが格闘してその成果を瓶ヅメにしてみせてくれました。また,カナダやアメリカ旅行中は,ユースホステル生活でしたが,なかなかインテリの青年が多くいろいろためになった事なども語ってくれました。日本の美術では特に水墨画に興味をもって,栄の教室に3ヶ月ほど通ったこともありました。
ともあれ,ジェフさんの個展がもうすぐ新栄と,矢場町の「ハーベスト」画廊で開かれますので,11月8日から始まる丸善,楽描会展と合わせ,名城糖友会の皆様のご来場をお待ちしています。11月11日(日)には,ドクターも会場にいて,楽描会5周年記念誌お買い上げの方には,ドクターの記念絵はがきをお付けしたいと思っています。また,会場で要望があれば,ギター演奏,(チェロ演奏)なども御披露いたしたいと思っております。と,このページは全面宣伝になってしまいました。

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