司馬専太郎エッセイ19
中日クラウンズゴルフドクター 2
■第48回(2007年)中日クラウンズプロゴルフトーナメント大会報告〜その2中日クラウンズドクターを引き受けたからには、まず、救護室の整備が必要です。幸いゴルフ場のロビーの脇に、救護室がもうけてあって、血圧計や狭心症発作の薬であるニトログリセリンや、シップ薬などはすでに置いてありました。昨年度のクラウンズドクターの先生が、蘇生装置のAEDを置いてくださったということですが、僕は人工呼吸の器具である「カプシー」と呼ばれるmouth to mouth を行う際に、患者さんの唇に直接触れなくて、真ん中に吹き込んだ空気が逆流しないように弁がついた筒のような空気注入口が付いたビニール製の簡単な人工呼吸器具をメーカーの協力を得ていくつか提供していただいた。
急性期の蘇生器具に加えて、風邪薬、鎮痛剤、うがい薬、鼻炎アレルギー、花粉症の目薬、糖尿病薬による低血糖治療薬であるブドウ糖、血圧降下剤、各種シップ薬、漢方薬、とりわけ、プロゴルファーの草分け的存在である杉原輝雄さんのためのスペシャル処方で、頻尿改善薬である「八味地黄丸」(前立腺に良く効く有名な漢方薬)など、救護室を整備しました。
さて、プロの練習ラウンドも終わり、平成19年4月26日、いよいよ第48回中日クラウンズトーナメントの開催です。 26日の朝は、6時には、早出のプロ達が、スタートするので、5時起きでコースに到着しました。センターハウス内ではすでにキャディーさんたちが白のつなぎを着て選手と朝食を摂ったり、コースの作戦を練ったり、はたまた各キャディー間の情報交換会などが行われていました。
オーストラリアのパリープロは、その前の「つるやオープン」で5位に入り、クラウンズの出場資格をもらったため、ハンバーグを口に含ませてはしゃいでいました。僕は一応ドクターらしく、首から聴診器をぶら下げて、ハウス内を回診していましたので、すぐに「ハイ!ドクター、グドモーニング」と陽気な挨拶です。大事な大会に気分を高ぶらせているのか、または元々陽気な性質とお見受けし、逆に、ずいぶん太っているので、例の"メタボリック症候群"への注意を促し、ハンバーガーは週に1個〜2個に制限すべきです。」というと、素直に「サンキュー、ドクター」と良い返事に安心していると、向こうから「プリーズ、ディス イズ フォーユー^」とばかりに、使い古しのゴルフ手袋にパリーのサインと、これまた使い古しのボールにサインしてくれました。ボランティアはサインは貰ってはいけないことになっており、CBC事業部の酒井さんなどは、しょっちゅう注意しに来るので、ひやひやしましたが、内心、プロも人気取り商売だとおもったら、なんだかバリーがプロの鑑のように思えてきました。
やはり、日本の男子プロも、人気取りに頑張らないと、女子プロに負けてしまいますよ。