味噌端会議:
 岡山からの味噌煮込みツアー顛末記

そもそもの始まり 河村益成(岡山在住):1996.9.11

 ミソマガに触発されて、先日、倉敷より大阪に行ったついでに名古屋に行ってしまいました。(なにがついでだ?)もちろん、味噌煮込みうどんを食べにです!

 名古屋では1時間しか時間を取ってなかったので、駅前太閤口の地下街で、山本屋本店を見つけて入りました。目的は、名古屋コーチンだったのですが、高いのでびっくり!2,000円もするのです!高くても、わざわざ食べに来たのだからいいか、と、うちのかみさんも覚悟を決めて注文したのですが…。ちと、納得がいかなかったのでありました。

 味噌煮込みうどんの"うどん"は、ああもゴワゴワと芯のあるものなのでしょうか?どう考えても生煮え以前の問題のように思われ、名古屋コーチンは確かにおいしかったものの、どうも消化不良でつらかったです。私は腸の病気なので煮込みうどんなら食べられると期待していったのに、2,000円に不満が残ってしまいました。本当に残念!うどん事体が気に入らなかっただけで、あとは高いなりに納得したのですがね!

 あ、赤味噌は親父が岐阜の出身なので、日頃食べてますから、全く抵抗がありません。(駅の立ち食いのきしめんのほうが、良かった!)

 さて、来る10月6日に、リターンマッチ、いや、従妹の結婚式が名古屋であるので、ぜひ、万全の体制で再チャレンジしたいと思っています。(宴会料理は病気のため食べられないので、せめて、味噌煮込みうどんでおなかを膨らせておこうという、涙ぐましい?希望なのです。)

 そこで、貴方で紹介されている「まことや」「早本」への詳しい行き方を、お教え願えませんでしょうか?遠方からなので、当然、公共交通機関利用です。食した後、12時過ぎに名古屋駅に戻れるようなロケーションだったら良いのですが…。(貴方で納得のゆく味だったら、駅近辺の別の店でも良いです)ぜひともご教示下さい!

で、さっそく編集部では「まことや」と名古屋駅前の「山本屋総本家」の
場所を教えてあげました。

味噌煮込みリターンマッチ 河村益成(岡山在住):1996.10.8

 先日は、情報を有り難うございました。実は、私本人は、当日、行けなかったのです。(病状が思わしくなく、入院してとても出歩くわけにはいかなかったのです。)私は行けませんでしたが、うちの奥さんと、母と妹が、 "山本屋総本家"の名古屋駅前のお店へ行ってきました。

 感想は、「名古屋の人は固いうどんで何とも思わないらしい」ということで、××××××××××!山本屋本店と何ら違いはない、という結果でありました。うどんが硬い、いや、芯があると、味なぞそっちのけでイカリ印100%。今度は私が3人から散々な攻撃を受けてしまった…。とほほ。(味は、山本屋本店の方が甘かったらしい)讃岐のつるつるしこしこの麺に慣れ親しんだ中国地方の人間には、どうしてもあの硬さは納得できないらしい。

 これでも懲りない私は、やっぱり「まことや」か「高針店」ならばまともかもしれない、などと甘い事を考えているのであります。駅麺を食べ歩いたこの舌を試せるようになったら、ぜひとも、再度のリターンマッチを実現させたいと思います。(その時は、また報告しますね!)

病気!! ということでお見舞いと掲載許可を頂くメールを出したら、
河村さんの麺類に関する蘊蓄が送られてきました。

麺好き家族の麺へのこだわり 河村益成(岡山在住):1996.10.9

 このリターンマッチ関連のメールを送りはじめた時点から入院し、ロビーの公衆電話からの送信です!昨日より成分栄養(脱脂粉乳のようなもの)が1600kcal始まりましたので、もう3週間位で味噌煮込みが食べられるようになります。(あくまで予定!)

 さて、メール内容の掲載許可のこと、問題ありませんよ!

> ・お住まいの都道府県市町村:倉敷でしたよね?
> ・ご家族それぞれの出身地(育った地域)
> ・これまでのご家族それぞれの味噌煮込みうどんの賞味体験度みたいなものを教えてください。

 ん・・・ちょっと待ってください。味噌煮込みうどん自体は関西の人と違って抵抗は少ないのです。(母は、岡山の人間ですが、味噌にはまったく抵抗がありません。また、両親と妹は福山在住で、私ども夫婦のみ倉敷在住です。)というのは、父の元の本籍は名古屋ですし、更に祖父の出身というか親戚は、多数、岐阜県関市に在住しており、八丁味噌は通常の食卓に当たり前に乗るものであって、何ら特殊なものでは有りません。

 ただ、関市の親戚が作る味噌煮込みは、どういうわけかきしめんベースなのです。そんなわけで、我が家の味噌煮込みは、なんとなくきしめんかな、というイメージが有ります。かといって、そんなに作って食べた覚えが無いのですけどね。ただ、中元とか歳暮できしめんをもらうと、下茹でしといてから、味噌汁に入れたり、ということは当たり前に行われています。(味噌は八丁味噌)

 きしめんだったら、最初に下茹でするのが若干難しいだけで、(上手にやらないと、くっついてしまう)まず芯が残るといったことは、ほぼ起こりえません。でも、味噌で煮込むのだから普通のうどんでもいいとは思っています。ちょっと芯が残る程度に下茹でしておいて、更に煮込む際に芯が残らないように気を付けます。基本的に芯が残るということ自体がどうしても信じられないのです。

つまり、

 以前にも書きましたが、私が食事制限付きの人間で、油物がだめなので、前回退院時には味噌煮込みには随分とお世話になりました。鳥肉以外の肉類が制限されている(禁止)ので、油揚げの油抜きさえ怠らなければ、基本的に、食べられる食品のみで構成されているからです。消化が良いというのが大前提なのですが、ああも固くてはどんなに時間をかけて食べても消化が悪いです。(腹持ちは最高によいですが…、もたれるという言い方も有ります)

 ただ、これは食べかたの基本的な文化の違いに原因があるかもしれません。
 (以下、勝手に憶測モード)

 我が家は、本当に麺類の好きな一族で、四国なんかに行ったら、まる一日でもうどんを食べてます。とうぜん、当りはずれがありまして、私の感覚では、 が、喉越しの良い、おいしいうどんの条件のように思います。(形ばかりのようですが、これが実に重要なのです)つまり、食感が良くて当たり前という考え方が、実に根強いのではないかと思うわけです。

 しかも四国のうどんは店にもよりますが、釜揚げのみ1玉180円なんてのがざらでとにかく安い。鍋焼きでも1,500円はぼったくりです。(これは岡山・倉敷でも同様)なのに芯があって食べにくく、消化の悪そうな味噌煮込みを1,500円だして食べ、「ほんっと、おいしかったなあ…」などと言いながら店を出てゆく人を見ると、「なぜだーーー」と叫びたくなる、というのが全員の正直な感想なのです。

−−−−−−−−−−−−−−結論−−−−−−−−−−−−−−−−
 噌煮込みが嫌なのではなく、麺の芯の問題さえ何とかなれば、我が一族は、何ら問題無い。よって、固いのが特徴だとパンフレットにまでも書いて平気な、山本屋本店、及び、山本屋総本家(高針店は除く)へは出入り禁止。(金のムダ)
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ということであります。(はははは)

 きしめん大好き、八丁味噌大好きな家族が問題にしているのは、「芯が残って平気な山本屋×2」なのであって、一般的に味噌煮込みを嫌っている人の言い分とは違うのではないでしょうか?(まことやも芯があったら泣くぞ!)
さてさて?!

これは、噴飯、爆笑ものではありませんか。
地元名古屋の味噌煮込みファンよ、
反論しよーよ!!


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