東京都立神代植物公園にて−その1
![]() | 東京の西部、調布市に、東京都立神代植物公園(じんだいしょくぶつ こうえん)Tokyo Metoropolitan Jindai Botanical Park がある。 一年を通して花の絶えない神代植物公園だが、やはり冬は花が少ない 時期である。公園内には大温室もあり、その中は一年中華やかであるが、 温室の外では枯れ木がオブジェになって冬を飾っている。 |
そんな神代植物公園であるが、毎年早春を告げる花たちがある。福寿草、 クリスマスローズ、そして梅たちである。彼ら(彼女ら、かな?)はその 年によってかなり咲く時期がずれるようだ。早い年は1月下旬から咲き始 め、2月にはいると満開の様相を呈してくるが、今年はかなり遅めである。 2月も末というのに、ようやく3部咲きと言うところだろうか。春の兆しも まだ弱々しいのは、日本の経済と同じかもしれない。 |
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![]() | 神代植物公園の正門を入り、左手に売店や展示室を見ながら園の奥へと 歩く。まだかなり寒い。先日の雪が日陰に残る道を歩き、大芝生の横へ出る。 ここは4月頃には桜の園と化す。その頃は見事なのだが、いまはまだ枯れ 木のままである。 |
福寿草園は、大芝生の先にある。ここの福寿草は、4つほどのグループに わけて植えてある。区分があるのか、ないのか。どのグループの福寿草も、 みな同じように見えるのだが、そのうちの一つのグループには、オレンジの 福寿草が咲いている。ほかの福寿草は黄色い花であるが、一グループだけ 薄いメタリックオレンジの福寿草が咲くのである。そのグループは比較的 開花が早い。色合いが変わっていることもあり、カメラマンたちの人気を 集めている。日曜日ともなれば、カメラの砲列を浴びることになるのだが、 福寿草たちは物ともせずに咲き誇る。 | ![]() |