【七月句会】 平成七年七月一日(於・都喜)
席題/ヨット・西瓜


●最高点句
 紅小玉割って二人の仲なおり 茶々
●高点句
  二つ三つ仏壇の前大西瓜 七変化
  門づけのお布施は冷やし西瓜なり 寛酔
  両断の西瓜で占う夏の恋 臥猫
  西瓜食む子らの唇よりマシンガン 春泥
  暮れ始む沖のヨットはそのままに 美水流
  満帆のヨットきしみて競いあふ 美水流
  二千四百段登れば盆に盛り西瓜 寛酔
  飛び魚と競うヨットの斑犬 臥猫
  昼寝っ子ほほに西瓜の種のあり 美水流
  竹薮に西瓜の皮のうず高く 紀元
  西瓜切る包丁の錆しまま 美水流
  西瓜食む子の浴衣の紅ぼかし 紀元
  西瓜売り本日街道平和なり 臥猫
  初ヨットデッキシューズの未だ白き 七変化
  マニキュアの指そろそろと西瓜割る 春泥
  紫陽花の下にもぐる雀一匹 紀元
  昼凪にセールの影の午睡かな 大洋