白浪五人男

名古屋の舞台芸能拠点、御園座(みそのざ)の横筋に設けられた高さ12メートルの巨大な屋形式からくり。5つの扉が回転し、おなじみの「白浪五人男」が登場する。 日本初の台詞(せりふ)付きの演技が特徴で、名場面「稲瀬川勢揃いの場」が7分間にわたり上演される。
台詞は、日本駄右衛門が七世・松本幸四郎、弁天小僧菊之助が十五世・市村羽左右衛門、忠信利平が六世・尾上梅幸、赤星十三が十五世・市村家橘、南郷力丸が十三世・守田勘弥という不滅の豪華キャスト。これらの音声は故人の貴重な録音の復刻とのこと。 全台詞の日本語&英訳リーフレットも用意されている。
人形の表情や仕草、衣装も見事で、まるで本物の歌舞伎の雰囲気。
わざわざ遠方から訪れる見学者も多く、人形に声援が飛ぶほどの人気だ。 
 


[場所]名古屋市中区栄一丁目/御園座南西角
[上演時刻] 10:00,12:00,13:00,15:00,17:00
[完成時期] 1992年10月2日
(私事ですが、筋向かいにある欧州風街路灯「ルミッソ」は筆者のネーミング)


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