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誕生→ 誕生
千枝は明治四十四年、小牧の陶器店に生まれた。
六人兄弟の、末っ子だった。




養女→ 養女
名古屋に嫁いだ次女の梅には子供がいなかった。
そこで、六歳の千枝に白羽の矢が立った。




婿取→ 婿取
千枝は昭和三年に愛知淑徳高等女学校を卒業した。
卒業後は婿養子を取り、家を継ぐ約束だったが……




婿取→ 東京
縁談を断り続けた千枝は、
東京の長女の家に行儀見習いに出された。




恋愛→ 恋愛
ほとぼりが冷めて東京から戻された千枝は、
石塚硝子の奉公人だった雅夫と恋に落ちる。




渡航→ 渡航
結婚後、雅夫はシンガポールに旅立った。
ほどなく千枝も外地に呼び寄せられた。




成功→ 成功
雅夫の貿易事業は成功し、
千枝は優雅な暮らしをおくる身分となった。