イタ車バンザイ!!(その2)
ランチア・プリズマ・インテグラーレ 2.0ie
4年落ちの中古、走行3万2千キロで購入。ランチアは、同じフィアットグループの高級ブランドという憧れがあり、レガータにやや飽きが来たこともあり、新聞広告で見つけた中古車を購入。
余談ながら、初期不良の整備に出している最中に、購入した小牧の中古車店が無断で移転。(倒産?)もとの電話番号にTELしても、うちは関係ないと電話を切られてしまう。愛車は、どうなることかと心配したが、幸い車を整備に出していたのは裏にある別経営の整備屋で、無事に引き取ることができた。
前車のフィアット・レガータと基本シャシーは同じだが、車高や着座位置がずいぶん低い。ドアを開くと、歩道の敷石に当たってしまう。
インテリアは、座席はアルカンタラと布貼りで上質。しかしダッシュボードや内貼りなどの質感は、フィアットのほうが上質だった。高級車のランチアのほうが、薄手のプラスチックの雰囲気でなんだかがっかり。
後部座席を倒せばトランクと一体になるがトランクは浅い。フルタイム4WD・2000cc/DOHC、5速マニュアル。ミッションは、やはり3速は手が届きにくい。
フルタイム4WDの直進性と、2リッターのパワーのおかげで走りは快適だが、足回りが固くバネ下重量の大きさが感じられる。
駆動系の騒音や小さな凸凹をゴトゴトとすべて拾う乗り心地、天井が低く室内も狭く感じるなど、同乗者には評判が良くない。後席の子供はすぐに気分が悪くなってしまう。エンジンルームに各種機器がぎっしり詰まった様相からトラブルが予想されたが、、、
(名古屋城にて 1996.7.)
【バンザイ歴】
- 納車翌日に炎天下でリザーブタンクが破裂。哀れオーバーヒートでJAFのお世話に。部品が無くて1カ月半乗れず。
- 修理完了の翌日にドアをぶつけられる。部品取り寄せに3カ月かかる。その間は仮修理。
- 新品交換した助手席のドア開かず。力まかせに引いたら、内貼りが剥がれて車体に残った。交換でドア位置が狂ったらしい。
- 4WDのデフロックスイッチが働かず、部品交換。
- ラジエターファンと連動してヘッドランプが点灯。原因はアース不良。
- 深夜にエンスト。JAFにレッカー依頼。あちこち調べても直らない。最後にハンマーでイグニションコイルを叩いたら、見事にエンジンが息を吹き返した。JAFの秘技に大感心!!!
- 納車以来、アイドリング不調でたびたびエンジン停止。修理屋でも原因不明。半年悩んだあげく、スロットルのバイパス空気路の汚れを自分で発見。清掃で直った。
- 後部ドアのロックがかかって乗降不能。原因はヒンジのプラスチック軸が空回り。
- タイヤがバースト。ジャッキのクランク棒見当たらず交換不能。JAFのお世話に。(あとで気づいたら、ジャッキをスパナで回す仕組みらしい、、、自分が悪かった)
- 夏になると、クーラーがほとんど効かない。夜になると、多少は冷える。あきらめる。
- エアコン修理。ボンネット下のサーモスタットを三菱製に交換し、ガスチャージをしたら直った。
- ガソリンを満タンにしたら、ガソリンタンクから滝のようにガソリンがあふれてきた!!!(怖いよー)修理工場に持ち込んだら、タンクのエア抜きパイプの取り付けナット(樹脂製)が割れて外れていた。パーツがないので水道部品で代用修理。
- 炎天下、ラジエターキャップに亀裂発生。加圧式ラジエターのため、クーラントがすべて溢れて抜けた。近所の修理工場に持ち込んだら、この現象はエンジンのガスケットが抜けたのである云々、といわれて危うくエンジンまで分解されそうになった。国産とは構造の異なる加圧式ラジエターであることを説明し、ようやく冷却系統の点検だけで済んだ。しかし、無理矢理サーモスタット(部品代7千円!)まで交換されてしまった。ラジエターキャップだけなら2千円で済んだのに。
- ルームランプの消し忘れで、バッテリー上がり。JAFのブースターケーブルで無事に始動。1週間はこれでよかったのだが、念のため補充電したのが悪影響を与えたのか、ボッシュ製バッテリーは寿命となり交換。新品から2年だった。(1998.9)
- 夏にエアコンを修理したのおかげで冷房は利くようになったが、寒くなったら暖房が効かない。あちこち自分で調べたら、室内への暖房用エア弁を強制的に閉じたままに加工してあったので、元に戻したら直った。エアコン修理の時に、冷房を優先したらしい。(1998.11)
- 車検にて右リアのブレーキ引きずりが判明、結構大がかりの修理となる。(1998.12)
- 六番町の交差点で、とんだハプニング。悔しいことに、まともな走行・修復は事実上不能となり、やむなく廃車。おなじくラテンの血を引く、フランス車に移行することに。(1999.2)
フィアット・レガータ
プジョー405 SRI
ランチア・デドラ2.0ie ターボ
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Magazine/ Tikuwabu by Kunihiro Wakita