国産小麦粉(地粉)がうどんに良いので、うどん粉としてメリケン粉と区別され用いられたいわゆる中力粉がうどんの基本です。味噌煮込みうどんは煮崩れせず歯応え残す様、強力粉が混ぜられるのが殆どで、このことが半煮え誤解の原因となっているようです。そして塩なし真水で打ちますが、これは煮込み同類と言える甲州の「ほうとう」、讃岐の「打ち込みうどん」に共通した特徴です。
鰹・むろあじなどでしっかり取り、また昆布・煮干しも使うなど、他のうどん同様の工夫をします。
八丁味噌(豆味噌)を基本に米味噌との混合を工夫し、煮切り酒・味醂を合わせたり隠し味として、砂糖・醤油を用いたりします。
基本はねぎ・油揚げ・蒲鉾・干し椎茸などですが、玉子・鶏肉(名古屋コーチン)・餅などを好みで加えます。季節には松茸・牡蠣なども用います。
耐熱性良い信楽か万古焼土鍋が用いられ、蓋が穴無しなら「取り皿として使ってね」と言うことなのです。アルミや鉄鍋もあり、その場合はとんすい(呑水)などの取り皿が添えられるはずです。蓋を開けると嬉しさが香り立ち、煮え立って迎えるのです。
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