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トプコンRE-2の隘路
【メカニズムで気になるところ】
- トプコンRE-2は巻き上げがやや重い。また、シャッターボタンから指を放さないと巻き上げ操作ができないなど、連続撮影がスムーズにできにくい。これは、コパルスクエアSを搭載した機種の共通点でもあるようだ。
- コパルスクエアSシャッターのX同調速度には余裕がなかったらしく、1/125秒だけ正規よりいくぶん低めに設定されているようだ。
- 筆者が愛用していたストロボ、カコ・エリートでは、1/125秒では完全同調できず画面の下が多少ケラれる現象があった。メーカーでシャッターを交換してもらったが、同様だった。
- 被写界深度を確認するための手動絞り込み機構(プレビュー)が省略されている。使用機会は少ないので、筆者は特に不便を感じなかった。しかし当時はTTLが絞り込み測光の機種も多く、絞り込み操作が慣習化していたためか、プロカメラマンの評判は良くなかったようだ。
- どうしても被写界深度を確認したいときは、レンズを外す方向へ15ミリほど回転させれば、自動絞りが解除され絞り込んだ状態になるという裏技もある。(レンズを落とさないように注意)
- アクセサリーシューが装備されておらず、別売というのは当時は普通のこと。しかし、トプコンRE-2のアクセサリーシューは、接眼窓の枠に上から差し込むだけの単純なもので、装着が確実でなく外れやすい。
- 重いストロボを装着すると、アクセサリーシューがグラグラし、気になって仕方がない。ペンタカバーにキズを付けてしまうこともある。
【古くなると気になるところ】
- 裏蓋上下の縁部分の黒塗装が弱くはがれやすい。特に初期の機体ははがれやすい。
- 巻き上げレバーにメッキの浮き(サビ)が発生していることがある。
- ミラーメーターのcds受光体の劣化のため、露出計感度が低下していることがある。残念ながら特殊なパーツのため修理対応は不可能。
- この年代の一眼レフは、ペンタプリズムの反射面が劣化しているものが多いが、トプコンRE-2はこの現象は少ないようだ。プリズムの固定に安易なモルトプレンを使っていないので劣化による化学変化がないためである。
- トプコンRE-2のペンタプリズム固定方法は、合成樹脂のカバーの上から金属カバーをかぶせ、スプリングで引っ張るという手間のかかる構造をしている。
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